可能性を感じる町で元気の素を紡いでいきたい

震災をきっかけに移住 看護師、鍼灸師としての日々

広野町で「奥山はりきゅう施術室」を営む奥山孝子さん。広野町との関わりは10年程前からです。きっかけは東日本大震災でした。「当時は郡山市で看護師をしていましたが、テレビのニュースで、福島第一原子力発電所で奮闘する人たちの姿をみて、私も一緒に戦いたいと思ったのが始まりです。ご縁があって町内の高野病院に看護師として働くようになりました。」
その後、看護協会の派遣社員として広野町民が住む仮設住宅を訪問したり、介護老人保健施設の職員、さらに治療院で鍼灸師として働くなど、精力的な日々をすごした奥山さん。2021年1月、「今が働くとき」と開業をきめたそうです。

 

復興に向けて歩き出した可能性を感じる町

奥山さんの施術室は白い洋風間館の素敵な建物。別荘として使われていたものを、患者さんの一人である町民のお世話で借りることができました。「広野町の方たちは人柄が良くて優しいなと感じています。私が起業するときも『困ったことがあったら来な』と言ってくれたりして。震災後、いち早く避難指示を解除し、復興に向けて歩き出した町でもあり、可能性を感じますね。」
起業の際、会社設立の目的欄には18の項目を列挙。そこには、志のある人とともに頑張りたいという希望が込められています。「広野町は人材も豊富。年齢や性別に関係なくそれぞれの得意分野を生かして力を発揮すれば町は良くなる。私はそんな多様な糸を紡ぐ、糸ぐるまのような存在になりたいです」とちから強くはなしてくれました。